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耳鳴り

症状と原因

耳鳴りは、実際には外部に音が存在しないのに、高音の「キーン」、低音の「ゴー」、「ボー」、虫の鳴き声のような「ジー」といった音が聞こえる状態を指します。

耳鳴りの原因で考えられるものは耳の構造や働きに関するトラブルです。
中耳炎、内耳炎では炎症によって音の伝達が妨げられ、耳鳴りが発生します。また、よく耳にする「メニエール病」は内耳のリンパ液の異常によって、耳鳴り・めまい・難聴が同時に発生します。突発性難聴は急に耳が聞こえにくくなり、耳鳴りを伴うケースです。

また首や肩のコリにより血流・循環に問題がある場合や不眠や過労などによる自律神経の乱れによる不調の一つとして現れる場合もあり、病院では「異常なし」、「原因不明」と言われるケースです。これらは耳そのものに異常がなくても「耳鳴りを強く感じやすくする」要因となります。

特に 急に強い耳鳴りが始まった場合や、難聴・めまいを伴う場合は早めに耳鼻科を受診することが必要です。

耳の機能と解剖

耳の機能と解剖

解剖学的には 外耳・中耳・内耳 の 3 つに分けられ、耳は 「聴覚」 と 「平衡感覚」 の二つの大切な役割を担っています。

■聴覚機能(外耳・中耳)
空気の振動(音)を捉えて、脳に伝える。
外耳で音を集め、中耳で増幅し、内耳で電気信号化して脳へ送る。

■平衡感覚 (内耳)
内耳(前庭・三半規管)が体の動きを感知し、バランスを取る。

一般的な治療期間

耳鳴りの治療期間は、原因・重症度・年齢や体質によって大きく異なります。
当院で取り扱う耳鳴りの症状に対する施術は、耳鼻科では異常なしと言われたケースで、原因不明と言われ完治は難しい場合でも、上手に付き合える状態=コントロールできる状態を目指します。

一過性の耳鳴りであれば数時間〜数日で自然に軽快することが多いと思いますが、ストレスや自律神経の乱れからくる不調として耳鳴りを感じる場合は数週間〜数か月の施術と生活習慣の改善が必要です。

当院の施術内容

当院では主に「血流改善」、「自律神経を整える」ことを目的に耳鳴りの改善を目指します。

【手技療法・】
首や肩の筋肉に対してマッサージや鍼灸施術、筋膜リリースを行うことで血流の改善を促します。さらに首の関節(上部頚椎)に対してやさしい刺激で関節の動きを整える整体を行いさらに施術効果を高めます。 首や肩のコンディションを整えることで耳への血流が促進され耳鳴り症状が改善するケースがあります。

【鍼灸治療】
ストレスや過労などにより生じる自律神経の乱れは耳鳴りを増悪させる要因となります。
鍼灸治療の刺激は自律神経の乱れからくる不調を整える作用がありますので、首肩周囲や全身の経穴(ツボ)を刺激し自律神経に直接働きかけ整えていきます。
アロマオイルマッサージも精油の成分を活かしてリラックス効果と共に自律神経に働きかけるのでおすすめです。

特に東洋医学では気・血の不足により頭部への栄養が十分に補給されていない時に起こると言われています。気血両虚、痰湿、腎精不足、肝火上炎、肝陽上亢などの病証があります、それぞれの身体の状態に合わせた経穴(ツボ)を選び鍼灸治療を行います。

予防&セルフケア

耳鳴りは多くの場合、生活習慣やストレス、騒音などが関係しています。 予防法として「大きな音を避ける」、ヘッドホンの音量は「外から音が漏れない程度」を目安に心がけてください。また、リラックス音(環境音やヒーリング音楽)を聴くことも良いとされています。
血流を良くする生活習慣やストレスを溜めない生活も大切です。適度な運動(ウォーキングやストレッチ)や入浴時の首肩のマッサージ、瞑想、深呼吸、ヨガなどでリラックス習慣を。 そして、睡眠の質を大切にし、寝不足を避けましょう。

【ツボ押し】
耳の周りや首の後ろの「聴宮」、「耳門」、「聴会」、「天柱」などのツボを優しく刺激することで、血行促進や自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
聴宮:耳の穴の前方、やわらかい小さな突起(耳珠)の前に口を開けたときにくぼみができるところ
耳門:この聴宮の少し上に位置するところ
聴会:聴宮の少し下に位置するところ

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