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機能性ディスペプシア(FD)

症状と原因
機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア(FD)は、胃の形態異常がなく病院で検査をしても異常が見つからないのに慢性的な胃の不調(胃もたれ、 食後の膨満感、胃痛、吐き気など) が続く状態です。その他にも、吐き気・ゲップ・食欲不振・胸やけなど人によってさまざまな症状が出ます。

機能性ディスペプシアはいくつかの原因が重なり起こると考えられています。 原因は明確でなく、胃の運動機能低下、胃酸過敏、ストレス、自律神経の乱れなどが関与すると考えられ ています。

胃の機能と解剖

胃は食道と十二指腸の間にある消化器官で、 食物を一時的に貯留し、 消化液(胃酸やペプシン)で化学的に分解しながら、筋層の収縮で機械的に混和・送達します。

胃の機能と解剖

【解剖的構造】
噴門部:食道と接続し、逆流を防ぐ。
胃底部:ガスや食物を一時的に貯留。
胃体部:胃酸・消化酵素の分泌が盛ん。
幽門部:食物を細かくし、少量ずつ十二指腸へ送る。
胃壁は内側から 粘膜・粘膜下層・筋層・漿膜 の 4 層で構成されます。

一般的な治療期間

治療期間は症状の程度や個人差によって異なりますが、 胃酸の出過ぎを抑える薬や、 消化管の運動機能を調整する薬、ストレスを和らげる薬などが病院では処方されます。多くの場合は 1〜2 か月で効果を評価し、症状が改善すれば漸減または中止を検討されます。

一旦改善しても再発するケースも多く見られます 。 ストレスや生活習慣が関与するため、 生活改善(食生活・睡眠・ストレス管理)も重要です。

当院の施術内容

当院は総合治療院の強みを活かして、 東洋医学的アプローチとして鍼灸治療を行うだけでなく、 カイロプラクティックによって背骨にアプローチすることで自律神経を整え施術効果の向上を目指します。

【鍼灸治療で期待される効果】
① 胃腸の運動改善
胃の排出能を高め、過敏な運動を調整する効果があると報告されています。

② 自律神経の調整
FD の発症にはストレスや自律神経の乱れが関与します。鍼灸は交感神経と副交感神経のバランスを整える作用が期待され、不安や緊張の軽減にもつながるとされています。

③ 痛みや不快感の軽減
内臓の知覚過敏を和らげる可能性があり、 胃もたれや心窩部痛の軽減につながることがあります。

【カイロプラクティックで期待される効果】
前述しましたが胃腸の働きは自律神経の影響を大きく受けます。 自律神経の根本である脊柱 に直接的にアプローチすることで自律神経系への効果がより高まることが期待されます。

自律神経

予防&セルフケア

機能性ディスペプシアは、薬物治療だけでなく生活習慣の改善がとても大切です。
一度にたくさん食べると胃に負担がかかるため、 腹八分目を意識しましょう。 食生活の工夫として少量を回数分けして食べることや就寝前の食事を避けるなどが効果的です。
またアルコール、コーヒー、 香辛料、脂っこい食べ物は症状を悪化させる可能性がありますので刺激物を控えることを心がけましょう。
ストレス管理は一番のポイントです。FD はストレスの影響が強いため、趣味やリラックス法(深呼吸、瞑想、ヨガなど)を継続的に取り入れてみるのもおすすめです。

【ツボ押し】
・中脘(みぞおちとおへその中間):胃の不快感に有効
・足三里(膝下・すね外側):胃腸の機能を高める
・内関(手首内側の 3 横指上):ストレス性の胃症状に良い

【自宅でお灸】
上記のツボに自宅用のお灸を用いると、 リラックス効果と胃腸機能の調整が期待できます。

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